香川で鳥インフル3例目 1万1000羽殺処分

 香川県は11日、三豊市の養鶏場で、致死率の高い高病原性とみられる鳥インフルエンザが発生したと発表した。

 

 飼育する約1万1000羽は殺処分される。国内の養鶏場での発生は、同市の別の養鶏場と同県東かがわ市に続き、今年3例目。

 

 三豊市の養鶏場から10日、死んだ鶏が増えたとの通報があり、県が立ち入り検査を実施した。簡易検査に続いて遺伝子検査でも、鳥インフルを確認した。

 

 三豊市では5日、国内の養鶏場で2年10カ月ぶりとなる高病原性鳥インフルが確認された。今回の養鶏場は1例目と約1キロメートルの距離にあり、移動制限区域内のため、7日から遺伝子検査などを行ったが陰性だった。種鶏を飼育しており、1例目との人や車の往来などは確認されていない。

 

 県は9日までに国や自衛隊の協力を得て三豊市では約32万羽、東かがわ市では約4万6000羽の殺処分を行った。

 

 浜田恵造知事は11日、記者団に「短期間のうちに3カ所で発生したことは大変残念。できる限り防疫措置を迅速に実施したい」と述べた。