大人の「のど痛い」は、どの診療科を受診すべきなのか?

扁桃周囲膿瘍と診断した患者さんが、本日2名いました。午前中に19歳女性、午後に51歳男性の方が、いずれも左側の扁桃周囲膿瘍の所見があり、すぐに入院施設のある病院への紹介が必要な状態でした。いずれも、患者さんの希望で、横浜労災病院耳鼻科への搬送を行いました。急な要請であるにも関わらず、受け入れを快諾していただき、いつもお世話になりっぱなしの病院の先生方には、頭が上がりません。

 

のどが痛いという自覚症状で、命に関わる病気として、扁桃周囲膿瘍、そして急性喉頭蓋炎が有名です。いずれの疾患も、耳鼻科でしか対応ができない疾患です。上記2名の方は、他科で加療されていましたが、「のどの痛みが改善しなければ耳鼻科へ」 と指示されていました。2名の方とも、当院に受診歴はなく、飛び込みで受診されました。すぐに切開・排膿と入院が必要と考え、急いで紹介状を書きました。昨今の医療を取り巻く状況を勘案すれば、亡くなった場合には、訴訟提起されるのは必定です。転医義務は果たしたつもりでしたが、無事に病院に着いてくれたかな? タクシーを呼ばずに、救急車を要請すればよかったかな? などとヤキモキしながら診療を続けておりました。

 

大人の方で「のどが痛い」場合には、初期段階から耳鼻科受診をおすすめします。耳鼻科医であれば、どの段階で外科的処置が必要であるのか判断できます。