自律神経の乱れで鼻水 中年女性に多い寒暖差アレルギー(大阪市立大学医学部付属病院耳鼻咽喉科 阪本浩一病院教授)②

 

 

自律神経の乱れで鼻水

中年女性に多い寒暖差アレルギー(大阪市立大学医学部付属病院耳鼻咽喉科 阪本浩一病院教授)②

 

 患者は中年女性や高齢の男女に多いという。一方、アレルギー性鼻炎は国民の2人に1人が罹患(りかん)しているため、中には寒暖差アレルギーを合併する人もいる。アレルギー性鼻炎で鼻の粘膜が過敏になっていると、寒冷刺激にも反応しやすいとされる。

 

 ▽薬で対処可能

 

 寒冷刺激による鼻症状の治療は症状を抑える対症療法が基本となる。「鼻に噴霧するステロイド薬を使うことが多い」と阪本病院教授。鼻に限定して効果を示し、全身への影響が少ないことが期待される。鼻水の分泌を抑える抗ヒスタミン薬の貼付剤が使われることもあり、体内の薬の濃度が一定に保たれて朝方の症状が生じにくくなるという。症状をコントロールできればいったん休薬し、寒暖差がある時期に再開するといった方法もある。

 

 阪本病院教授は「寒冷刺激による鼻の症状があれば、耳鼻咽喉科を受診しましょう」とアドバイスする(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)